2019年9月22日日曜日

放課後すとりっぷ 24話 考察,解説,そして感想

 まんがタイムきらら2019年10月号(9月9日発売)に掲載された、放課後すとりっぷ 24話について自分が思った点を書き連ねていきます。


 ツイッター( https://mobile.twitter.com/SpiraLMeyby )で垂れ流してることの延長線上です。
 いつものことながら、前回までの考察とか予想を、今回挙げられた新要素と交えておさらいしているので、なるべく前回までの記事を見たうえでこの記事を見てほしいです。


 前回までの放課後すとりっぷ記事と比べて、大分考察の量は少ないです。というのも、今までに様々生じた勘違い・すれ違いが今月号で解消されている部分が多く、今回はそれらに関する解説をメインに記していきます。

 ほか、普段は感想を長文で纏めるというのは自分にとって苦手なのですが、脳内や書き散らしたメモに記した感想を纏めてTwitterに発信するというタイミングを逃したので、ここらでついでに載せておきます。




 (発言者に応じてセリフの色を変えています。また、キャラの呼称がブレブレですがご容赦ください。)




○前回、林檎がイチカに直接話を繰り出さずに、貼り紙で済ませた理由
→具体的な理由は明示されなかった…。


 今月号の七瀬六花の反応(主にp.154右)より、七瀬六花は貼り紙については何も関与しておらず、林檎が意図的に貼ったものだということが判明した。

 しかし、今回林檎が登場して、活動を解散させたことについて言及したのは、柚とみことに送った『秋映さんが秋映さんじゃなかったぷみ〜 部活解散させたぷみ〜』というメッセージと、絵を描かなくなって心配していた柚の「だってそれをやらなくなってしまったら 林檎はどうするんだ」という質問に対しての「いや別に、しばらくまた絵を描かなくなるくらいかな…みことたちと違って学校で沢山描かなきゃいけないとかじゃないから……そんなに…」という返事だけであり、貼り紙については何も言及されなかった。

 林檎が『活動を解散させた』理由については、イチカと七瀬六花が纏めた状況の通り『七瀬六花が林檎に「あまりえっちな活動をするな」と伝えたせいで、美術活動に少し下心を感じている林檎は萎縮してしまったため』であると大筋確定した。
 しかし、『貼り紙で済ませた』理由の答えには繋がっていない。

 また、ついでに時系列(七瀬六花に咎められた次の日に白石さんは貼り紙を見たので、いつ貼ったか、を議題にもしてた)も判明しなかった。


 ここで一つ、状況を読み解くポイントとなるのが、『秋映さんが秋映さんじゃなかったぷみ〜』というメッセージだ。



○林檎は、本物の『秋映あかね』の正体には気付いたのか?
→まだ判別できない…しかし?


 柚とみことに送ったメッセージの『秋映さんが秋映さんじゃなかったぷみ〜』から、入部届を受け取ってもらえずフラれた時に出会った人物は秋映さんではなく七瀬さんであったことが林檎の中で再認識された。

 それでもってもう一つ疑問に残るのは、本物の『秋映あかね』が誰であるかには気付いたのか?という点だ。正体は、今まで「七瀬ハチさん」「はかねさん」として接してきた人物である。
 林檎は七瀬六花から正体を伝えられた際に、本物の秋映あかねについても伝えられていたのか?或いは伝えられてなくとも、人物を思い示すことはできたのか?



 この真偽はまだ確定はしていないが、部分部分の事象から「正体に気付いてるんじゃないか」と考えることができる

 まず着目する点は、メッセージの内容である『秋映さんが秋映さんじゃなかったぷみ〜 部活解散させたぷみ〜』
 この文章より、部活を解散させられたことよりも、秋映さん関連の勘違いに気付いてショックを受けていたことが先行していると考えられる。
 事実、柚とみことが心配して駆けつけてきても、絵を描くことに対してはそれほど悲観している様子ではなかった。
 (今現在はそこまで悲観的でなくても、みことの言う通り、後々には「どうせ我慢出来なくなる」だろうが)

 つまり、『活動を咎められて解散させられた』ことへのショックよりも、『憧れにしていた秋映さんだと思ってた人が秋映さんじゃなかった』ことへのショックの比重が上回っていた、ということになる。


 ここで、『林檎が活動の停止を貼り紙で済ませた』ことについて話を戻す。
 貼り紙に七瀬六花は関与していないと断定した上で、貼り紙で済ませた意味を再度考えてみよう。

 前回の記事では、考えられる理由を推察する中で、七瀬六花が纏めたような『下心を抱いていたという罪悪感、後ろめたさ』と、それに対する『絵を描く空間以外にもイチカと仲良くなっている林檎が、伝えることもせず身を引くか?』という疑問が衝突していき、一概に正しい答えを出すことすらできなかった。

 しかし、貼り紙を貼った時に『秋映さんじゃなかったぷみ〜』が頭を巡っていたとしたら。
 当然『萎縮』もあったのだろうと思うが、それ以上に秋映さん関連のことがショックで、「それどころじゃなかった」のかもしれない、と考えられる。
 前回のイチカに続き、今回の柚、みことも『林檎が活動を解散させた』ことに反応しているが、林檎は『秋映さんじゃなかった』の方がショックで、解散については付与効果程度のものに感じているのだ、と考えられる。

 『秋映さんが秋映さんじゃなかったぷみ〜』のショックはそれほど大きく、七瀬六花が活動を改めて咎めるも、林檎は混乱しきっている中でまともに反応ができなかった。とりあえず言われるままに活動を解散させようとして、イチカとななに伝える気力もないまま、貼り紙で済ませた。

 ……と。このように考えれば、『林檎とイチカの仲の良さ』の観点に関係することなく、貼り紙で済ませた点について納得できる。
 (1巻2話、p.19〜20の「検挙リーチ!」から「後ろ失礼しますッ!」の流れより、追い詰められた時に考えがまとまらず先に行動してしまうという性格が林檎には備わっている。その性格から起因して、このような行動を取った…のかもしれない)


 ここからは前提を加えた話になるが、もし林檎が本物の『秋映あかね』の正体に気付いていたとしたら、そのショックはより大きなものになると考えられる。
 今まで当本人と、何回か出会って、話したりしていた。その人物が憧れの『秋映さん』であったと知り、改めてエピソードを振り返る。


・初めて出会って入部届を出した時から、真っ当にフラれていた。
・勉強会で再開した時も本名を躱されていた。
・ついでに言いづらい放課後の活動も知られてしまった。
・漫画云々の相談をされた際には、憧れの先輩とも知らずに結構フレンドリーな会話を交わしてしまっていた。


 …といったように、今まであった出来事も『秋映さんであった』というだけでよりショック度が上がると考えられる。これほどに事実を知ってしまったのなら、活動ができなくなる以上のショックとして納得できるだろう。

 それに加えて、前回記事でも示した通り、前回七瀬六花は風呂に入ってから「私は昔からあかねの絵が大好きで」と、秋映との昔のエピソードを思い出している。林檎に秋映の話をした直後だからあれだけ秋映のことを思い出した、と考えられ、より「七瀬六花は林檎に、本物の秋映あかねについても伝えていた」という仮説が肯定されるだろう。


つまり、仮説を簡潔に纏めるとこうなる。

[七瀬六花が林檎に秋映の正体を話す]
【林檎はショックを受けた「ぷみ〜」】
[七瀬六花は改めて活動について咎める]
【林檎は混乱しきっている中でまともに反応ができない。とりあえず言われるままに活動を解散させることになった】
【林檎はショックでイチカとななに伝える気力もなかった、取り敢えず貼り紙を書いて貼る】
【林檎が柚とみことに『秋映さんが秋映さんじゃなかったぷみ〜 部活解散させたぷみ〜』と送る】
【柚とみことが駆けつけてきて、林檎のやりたいことについて考えてくれる。ついでに人の家でヘンなプレイが施行された】
[七瀬六花が風呂に入りながら秋映との昔のエピソードを思い出す]
[『ゔみ”み”』]
[イチカの家に即飛んで「ほら…見せて」]


 …と。

 これだけ仮定の話を纏めたところで、本物の『秋映あかね』の正体に気付いたかどうかの未だはっきりとした真相は掴めない。知ってるか知らないかで今後の動向が大幅に変化するわけでもなさそうなので、暖かく見守っておこう。




○ 前回の「あんなに優しい先輩が林檎さんに何かを!?」の瞬間、「先輩が林檎さんにJapanese Bondageをしたのかも」と考えていた?!
→ちがいます


 「あれのせいでしょうか」でイチカは林檎と七瀬六花の交流のことを指していたが、内容の予想まではできていなかった(核心を突く予想はしていなかった)のだろう。




○七瀬六花が考えていた『やましいこと』の勘違いは解消されているか?
→解消されてそう。


 p.153の時点では「ほら…見せて」「とりあえず脱いでくれないとどうにもできない」と、側から見ればセクハラみたいに『やましいこと』の勘違いをしていた。
 しかし後のイチカと七瀬六花の会話では、「林檎さんに描かれるのも好きですが… 見ていることも好きなんですよね」「私も友達が絵を描いているのを見ているのが好きだった」と話している。

 このようにスムーズに「絵を描くこと」について話しているのは、p.154の時点で七瀬六花が考えていたやましいことが「デッサンをすること」に変換された、という前提があるからだろう。既に「白石の楽しみ」についても、林檎にデッサンされることだと自然的に飲み込めている。

 その上で、イチカが「私は 林檎さんになら…ナニをされたっていいのに」と発した際の七瀬六花の「えっ?」という反応は、「ナニをされたって…?こいつらやっぱりそういう関係なんじゃ……?」という疑いの眼差しであろう。やはり一番の破廉恥である。





○ちょっとばかし感想(アンケ用の文)


 今回、本当あの状況からどのように打開していくのかが気になってたんですが、突然の森みことさんと仮谷柚さんの登場で度肝を抜かれました。
 そして読み進めていく中で、青野林檎の相談相手としてこれとない人物だったな……と深く感じました。

 『林檎が絵を描いている時の輝きを知る柚』と『林檎が今本当に大事だと思うものが分かるみこと』……昔からの付き合いだからこそ、提示されるメッセージ…林檎にも大きく響き渡ったでしょう。友情……眩しすぎるほど、ひしひしと伝わってきました。本当、昔からの付き合いって最高ですね。


 そして白石さんと七瀬六花の会話…
 【林檎に描かれるのが好き⇔あかねの絵が好き】【林檎が描いているのを見ていることが好き=この空間が好き⇔あかねが描いているのを見ていることが好き=この空間が好き】という相関性を示してきて、なるほど!となりましたね。

 林檎が絵を描くのを見ている白石さん、秋映が絵を描くのを見ている七瀬六花。今回は受け手側の二人が、このように共感している様子を見てほっこりと強みを感じました。

 白石さんは10話の「(……と、言えればいいのに。 言えない…?)」の頃にはもう林檎との空間を大事に思いきっていて、11,12話で七瀬六花に相談して、それ以降は絵を描かれること以外でも林檎といる空間を充実して過ごしていました。その姿が前回の「私が何かすれば あかねの絵が広がるって思って 楽しかった」から生じた、七瀬六花の「空間が好き」という部分に重なっていると考えられます。

 七瀬六花は秋映のことを考え、一人で勝手に勘違いしてその空間を手放してしまいましたが、白石さんは相手から放されたとて納得する気にはなりませんよね。
 「描いているとその時のコンディションや気持ちが少しわかるような」林檎がそう話している通り、いやそれ以上に、林檎と白石さんはお互いがお互い、身体とか感覚とかでの相性でもう完全に通じ合ってる感じが読み取れます。本当に最高の相性なんです。あとは不器用さや邪念への謙遜とかを乗り越えて、お互い心を踏み込んで通じ合うだけなんですよ。

 この出来事を乗り越えて、次回以降、林檎と白石さんがどのように本音をぶつけ合っていくかが気になります。
 そして、七瀬六花と秋映についてもそう。高校1年生時にどのようなエピソードがあって、それを踏まえた上でどう「伝えて」「勘違いを取り消して」『すれ違いを解消していくか』、次回以降とても気になります。本当に楽しみにしています。



○あとがき


 今月のきららが発売してから2週間近く、だいぶ記事を掲げるのが遅れてしまいました…
 ある程度の感想は読んだその日に雑にブワっと書き連ねたのですが、記事に手を付け始めたのもここ最近のことでした。だいぶ経ったし、大した考察も需要もモチベも無かったのでブログにするのはやめようかな…とか考えていましたが、

 放課後すとりっぷってね、今が一番面白いかもしれないんですよ!!!!!!!!
 次回の展開を知った上で今回の感想を記すのと、常に最新の状態で感想を記すのって違うじゃないですか!!!!





 作品の完結…という、逃れられない時が迫っているかもしれない今、今だからこそ掲げようと思って、ようやく纏め上げました。
 とにかく今は、次回の展開を楽しみにしつつ、ただ待つしかありません。
 この文を読んでいる方々も、今の放課後すとりっぷの状態を思う存分見入って、考察して、阿鼻叫喚して、尊い…とか嘆いたりして、感想を記してみてください。

 以上、ここまで読んで下さいましてありがとうございました。











○おまけ:いつも通りの初見の感想


・森!!!?!?!??!?!?!あと仮谷柚!
・友達想いやな森(勝手に呼び捨て)
・絶対この二人できてんだよなぁ〜〜森みことさんの右手
・お前仮谷ちゃうんの!???????乳がでかすぎる!!?!?!??。?揉まれた?
・森ァ!wwwwww
・森が白石さん、仮谷柚さんがななの擬態をしていると。おそらく森が仕向けた。
・平然と仮谷柚さんのリボンを結う森みこと
・森みことさん顔が良すぎる!!!!!!
・あああぁあ判明してたぁぁぁぁぁあ
・秋映さんが秋映さんじゃなかったぷみ〜って何ぷみ〜ってなんだよ林檎さん超可愛んだけど は?
・お前がそう思うんならそうなんだろう!(でも8割方強気だろうが)だが、残された二人はどうするんだよ……
・昔からの付き合いムーブほんとすこ…………
・我慢できなくなる(欲)
・迫真を突いてくる〜森みこと〜〜(100点)
・「柚に着せたかった」流石!!!!!!!!!そういうシチュ作りって本当に大事………というか完全に付き合ってますね。
・七瀬六花キターーーーーそして白石さんも
・まだ続けるんかこいつら!!、??!!?wwwwww
・七瀬六花wwwwww
・七瀬六花→林檎にジャパボンしている疑惑、どうにかしないと……!は多分間違いでしたね
・白石イチカさん………献身的🙏🙏🙏🙏🙏
・白石さん史上一番いやらしい表情…
・以心伝心
・こういう会話なんだよなぁ………放課後の空間なんだよなぁ……………
・お互いがお互い、身体とか感覚とか五感での相性でもう完全に通じ合ってる感じがほんま最高すぎる………
・はーーーーーーーーまーーだ勘違い勘違いーーーー!!!七瀬六花七瀬六花七瀬六花七瀬六花
・七瀬六花の表情
・秋映のことをしっかり考えたのか!?お前は秋映の心情を思い測っただけじゃねぇのかお前この野郎!!!!!!!
・白石さんのそういう正直な反応好きです。
・やっっっっとお前ななさんのこと言い出すんかい!!!!!!!!

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