2019年8月16日金曜日

放課後すとりっぷ23話 考察,解説

 まんがタイムきらら2019年9月号(8月9日発売)に掲載された、放課後すとりっぷ 23話について自分が思った点を書き連ねていきます。


 前回のブログの記事と同様の形式になっています。ツイッターhttps://mobile.twitter.com/SpiraLmeyby )で垂れ流してることの延長線上ですが、そこまで私のツイッターの情報が有用になるわけでもないので興味がない方は放っておいてください。

 また、前回記事の考察とか予想を、今回挙げられた新要素を交えておさらいしているので、できれば前回の記事を見たうえでこの記事を見てほしいです。

 そして当然の前提ですが、まだ23話を読んでない方でしたら先にきららを読んでください。放課後すとりっぷを読んでないようでしたら書店や電子やらで1巻を購読し、できればきららを追ってください。芳文社の漫画アプリ・ウェブサイトである『Comic Fuz』では、月額480円(税込)を支払うことできらら無印を含む5誌を発売日から過去にかけて3ヶ月分を読むことができます。きらら無印では、7,8,9月号を読むことができます。これにより、21話からの振り返りも可能です。また、それよりも前に発売したバックナンバーについては、2019年2月号までならFuz内で購入が可能です。これにより、単行本の1~13話、その先の16~23話までは手軽に手元で見ることができます。14,15話にが載ってるきらら2018年12月号、2019年1月号については……Amazonとかで探すか国会図書館から研究資料として借りて複写してもらうしかない!!!!!!!!!!!(自分は後者の方法で手元に残してあります)


(注、基本的に七瀬六花→七瀬六花秋映あかね秋映と書いています。他にもキャラの呼称がブレブレですがご容赦ください。また、発言者に応じてセリフの色を変えています。)



 5話の七瀬六花「それに、一人じゃないと描けないんだ あの絵は」と話した理由とその心情が生まれたきっかけ
 →元々は七瀬六花の『思い込み』である。


 今月号で七瀬六花の回想として映し出された時期は、3人で絵画教室に通っていた子どもの頃と、中学3年生の頃の二つ。
 

者は、100ページからの内容。

おそらく、20話(きらら5月号)の「むかし似たような事をしただけだよ…」で映された回想と同じニッパーと針金を使っているため、その当時のほんの少し前くらいだと思われる。



小梅先生から「最近のあかねの絵は 六花に似てきたね」「あの子が身のまわりから受けるのは珍しいと思って」と聞いたことにより、七瀬六花は『あかねの絵が広がると思って』工作や手芸を秋映に勧めていった。この頃にはもう『あかねが絵を描くこと』を第一に考えながら過ごしていたと考えられる。17話の出会い、図工の宿題のエピソードがきっかけでこの想いが生まれたのだと、ほぼ断定できる。



この当時の学年について、確定はしてないが、後者の回想から中学3年生時に七瀬六花と秋映が同じクラスになった時に秋映が「六花と同じだったの小5だけでしょ」と話しており、この発言から17話で七瀬六花が秋映に絵画教室で出会い興味を持った時が『小学5年生』であると断定できる。

17話の回想後に『もう5年以上も前の事なのか』と七瀬六花が思い浮かべており、高校2年生である現在の5年以上も前、となると小学6年生以前→小学5年生であるという裏付けも取れる)
また、小6では一緒でなかったことを踏まえると、春休み明けの図工の宿題の絵に「すごい絵を描くんだ」と感激した七瀬六花が席に座っていた秋映の手を取ったシーンでは、まだ6年次のクラス替えが始まっていなかったと考えられる。


後者は101ページから読み取れる。
『四中』の制服を着た秋映から、「うわ制服新鮮」「…一昨年言って欲しかった ていうか結構学校でも会うでしょ……」「同じクラスなのって小学生ぶり?」「六花と同じだったの小5だけでしょ」「実は12年も同じクラスだった」から、『中学校で同じクラスになったのは初めて』『一昨年から同じ制服を着ている』と繋がり、この時、中学3年生の新学期だということが分かる。


 ここから転換期となる、その回想の内容を記していく。

『友だちの顔を描こう』という、のちに進学する私立の高校と同じ課題が授業で出される。周りに人が沢山いる空間に秋映は絵を描くことができず、それを見兼ねた七瀬六花が「……小梅さんのところと同じだよ 私がいて…… あとは……ななが沢山居るとおもえば……」「ほら 想像してみて」と、絵画教室での空間と同じだと思えば描ける、と言い聞かせてみる。しかし、秋映の筆はいつまでも止まったままだった。
ふと、七瀬六花は考えていた。
「私なら側にいても良いって 勝手に思っていた?」
秋映が「慣れれば大丈夫のはずだから」「でも」と発しているなか、そう解釈した七瀬六花は秋映に「分かった 絵だけ見せてよ」「なるべく側に いないようにするからさ」と話した。

七瀬六花はここで、『あかねが絵を描くために必要な空間に、私は介入してもいいと勝手に思っていたけど、それは間違いだった?あかねの空間にとっては、私も邪魔な存在なのか?』と考えたのだ。
秋映が絵を描けない状態になるのは周りに人が沢山いる時で、秋映が絵を描くために様々なアクションを起こした七瀬六花が近くにいてもその状態が解けることはなかった。
七瀬六花は、私もその周りの人の一人であり、秋映が絵を描くところを側で見ることは許されないのだと考えた。そう、昔の頃のあの空間で一緒だった私でさえ。それを知らずに私は、側にいることを許されていると勝手に思い込んでいた。それは違ったんだ。
 ……と、七瀬六花は思い込んだ。その考えが頭の中をめぐっている間は秋映の声も耳に入らずに「分かった 絵だけ見せてよ」と、『絵を描く秋映の側にいること』を諦めた。
 実際秋映は七瀬六花と『周りの人』を同一視しているわけではなく、ただ周りに人が沢山いる空間で絵を描くことが出来ないままだっただけで、七瀬六花のフォローもそれを克服するには至らなかっただけである。
しかし七瀬六花は、勝手に『絵を描く秋映の側にいること』を諦めたのだ。この七瀬六花の解釈がのちに秋映の「居心地がわるくなって」に繋がっていき、作中の様々なすれ違いを発生させている。つまり、このシーンは、七瀬六花と秋映あかねのすれ違いの原点となっているのだ。


のちに、メガネをかけた七瀬六花とななが部屋で会話する場面。
「お姉ちゃんって多趣味というか散漫だよね」とななが話しかけて、会話を挟んでいく。「…私だってペットボトル工作も手芸もしたいんだよ」と七瀬六花が話し、「ほんとうに? お姉ちゃんがやりたいの?」とななが疑問を投げた。七瀬六花は読んでいた本を閉じ、「でも確かに もういらないのかもしれないな」と呟いた。

 このシーンでは、七瀬六花はメガネをかけている。メガネをかけた七瀬六花が以前に登場した回である21話は、秋映が現在通っている私立の高校へと進路を決めた時であり、中学3年生になってからしばらく経ってからの時だと考えられる。ここから、21話の回想と今回のななと会話している回想は同じ時期で、前ページの『諦めた』瞬間から時期がしばらく経っているものだと考えられる。
 (今回だけに限れば「部屋用のメガネと余所行きのコンタクトかな?」とかの推察はできるが、21話と今回では同一のメガネをかけている。これらの回想がすべて同じ時期ならば、同じ教室でメガネをかけてなかった今回とかけていた21話はどう違っていたのかを証明する手段がない。
 また余談であるが、これらの回想から作中の現在にかけて七瀬六花の胸囲が明らかに成長しているのを見兼ねて、21話と今回の回想でのサイズの違いで時期を判別できないかなーと考えたが、凝視しても違いが確認できず、判別材料にはならなかった。())
 
 話の内容の「…私だってペットボトル工作も手芸もしたいんだよ」「ほんとうに? お姉ちゃんがやりたいの?」のくだりは、いままで七瀬六花が『あかねが絵を描くこと』のためにしてきたことをやる意義が現在では失われてしまい、趣味に対して散漫となっていることが見て取れる。ななはその発言に真意をあまり感じていないように思い疑問を投げたのだ。
 そして「でも確かに もういらないのかもしれないな」と、やる意義がなくなった趣味に対しての『諦め』の姿勢を、表情に乗せて示している。


 前回の記事で私は、21話の七瀬六花が「私は別に、書かなくても。 あかねの絵が見られればいいかな」「私が見たい世界は全部あかねのものだしさ」と発言した基は、『秋映が描くすごい絵を自分のものと見比べて無意識のうちに実力差を感じてしまう』という、実力差によって生まれた思考の転換だ、と予想していた(同じく21話のなな「でもお姉ちゃんヘタだよ?」に観点を置いて面に沿っていた)。
しかし実力差を気にしたとかそういう前提は毛頭なく、17話の出会い、図工の宿題のエピソードがあってからずっと「私は昔からあかねの絵が大好きで」、『あかねが絵を描くこと』を第一に考えながら過ごしていたのだ。それだけに「私なら側にいても良いって 勝手に思っていた?」と思い込んだ七瀬六花は、『あかねが絵を描き続けるために、私は絵を描くあかねの側にいないほうがいい』と解釈した。この解釈が引き金になるとは知らずに……


また、5話で「秋映さんの為にも、入部は諦めて…」「それに、一人じゃないと描けないんだ あの絵は」と発した理由は、高校時代に起きたであろう出来事に関する「私が拒絶したとはいえ」「私は絵を描くのをあきらめた」とは関係なく、今回の話に基づいたものだと考えられる。

そう、今回判別したのは
5話で「秋映さんの為にも、入部は諦めて…」「それに、一人じゃないと描けないんだ あの絵は」と発した理由
・七瀬六花と秋映あかねのすれ違いの原点
これだけなのである。

・高校に入ってから小梅先生のところでではなく、高校の美術部で絵を描いている理由
・秋映が七瀬六花に拒絶した物事、またその理由
・七瀬六花が『絵を描くのは諦めた』理由と、「そう決めたのは 私のため」の意味
ここら辺の問題点は未だ解決していないのだ。

 中学3年生になって起きたすれ違いが、高校に入ってどのような経緯があり現在の形に至ったのか。現在のストーリーも様々な出会いやすれ違いによって発展していくなか、どのような形でこれらのエピソードが明らかになり、解決するのか。今後とも注目である。




 林檎がイチカに直接話を繰り出さずに、貼り紙で済ませた理由
 →何故だ……???

 
まずは、前回の放課後すとりっぷ(22話)を振り返る。

・林檎をストーカーしていた七瀬六花がイチカに見つかり、「ああ…先輩だったんですね…でしたら一安心です」と話す
・ストーカーしていた七瀬六花も困惑するなか、イチカは七瀬六花を林檎に会わせる。
「件のストーキング事件の犯人です」と言い、先に教室に戻ったイチカ。取り残された二人の間に緊張感走る
・七瀬六花が「良くない活動をしていそうだったから……」「話を聞く限り そういうやつとは思えなかった……」と気を和らげて言うなか、林檎は顔を歪めて「うたがいはほんとうです」と告白する
(当然ながら、もともと林檎が話している内容は『デッサン』だが、七瀬六花は『不純同性交遊(しかも妹,親友とも関係がありそう)』だと勘違いしたまま話が進む)
・林檎は『やましいこと』を禁ずるように七瀬六花に釘を刺される。「もうしません!ほんとうにしません!」
・七瀬六花が、林檎と関係があると思しき『秋映あかね』の名を口にすると、林檎が「!?!」と反応する。「一度しか会った事ない……です」と返すが、林檎は正面の『七瀬さん』の顔をみて「秋映さんにかおが…… よく似ている気が……」と思い込む。
・七瀬六花は秋映について「一番仲が良いと…昔は思っていた……っていうか」と語る。林檎は「すごく、私の記憶の秋映さんに……七瀬さんがよく似ているような……」「寧ろほぼ本人なのですが」と伝えるも、「は?」「そんなわけないですよ」と一蹴される。
・記憶に残っているあの時(5話)に秋映さんにされたことを思い出し、林檎は七瀬六花に「一度私を抱きしめていただいてもいいでしょうか」と真剣な赴きでお願いする。「はい?」と怪訝な表情で返事される。
「なんでそんな淫乱な子を抱きしめるなどという 分かりきったトラップを用意するんだ!」「いや!ちょっと待って下さい本当に! 一度秋映さんに抱きしめられた事があって」「はあ!?!?」「キレないで!!!」

このように、今まで七瀬六花が姿を追っていった林檎ととうとう再開してしまい、「やましいこと」「秋映さん」に関して、特に終盤にかけて勘違いの連鎖が繋がっていきカオスな展開で閉められる内容である。


これらの内容に、放課後すとりっぷのストーリーの根幹を支えていたある部分の変化が生じている。
それが、林檎が放課後の活動について「もうしません!ほんとうにしません!」と七瀬六花に伝えたことだ。
22話終了後、このまま放課後を迎えたら、いつものようにデッサンすることは出来なくなっている。この状況を、放課後の空間を楽しみにしているイチカと林檎の絵を見たいななに説明でもしたらその二人は黙ってないだろう。恐らくその状況を迎えるであろう今回はどうなるのだろう……と考えながら臨んでいった。


そして今回、最初のページに現れたのは『誠に勝手ながら今日でこの集まりを解散させることとしました。 青野』と書かれた貼り紙と、それを見て愕然とするイチカの姿であった。
イチカはその後、「アレの… アレのせいでしょうか 先輩が何か いや、あんなに優しい先輩が林檎さんに何かを!? あんなに優しい先輩が… …………」と、今まで浮かべたこともないような怪訝な表情を浮かべ、「どうにかしないと……!」と思い立った。七瀬六花が回想後、風呂から上がった際にスマホを見ると、イチカからの大量の着信通知に襲われていた。


これら一連のシーンを見て、まず考えたのが『何故林檎はイチカたちに直接話さず、貼り紙で伝えたのか』だ。
林檎とイチカはクラスメイトであり、同じグループ?でないとはいえ放課後の活動で交流は深まったぶん、七瀬六花と何を話していたかを共有すると私は考えていた。
しかし、貼り紙であった。林檎はイチカにすぐに伝えることはなく、しかも口頭でもない形で活動の終了を宣言したのだ。


まず、時系列を整理する。
前回とつながっているのなら、前回イチカが「じゃ私は先に教室へ戻っていますね」と言って林檎と七瀬六花を二人きりにさせた時、休み時間か昼休みかの隙間の時間であの会話が展開されていったのだろう。その後、一度教室に戻っている。そこで会話をしたかどうかはわからない。
また、大量の着信通知を見た際に七瀬六花が「いやもうやらん言ったのに昨日の今日でまた緊縛された可能性が!?」と原因を思い当って考えており、「どうにかしないと……!」の日と大量の着信通知の日が同じ(だろうが)ならば、イチカが貼り紙を見て愕然とした日は前回「もうしません!ほんとうにしません!」と伝えられてから一日後、ということになる。

この一日の猶予について、即日に放課後の活動を禁止にならなかったことについては『もともと水曜日とかイチカがバイトの日だったので林檎は貼らなかった』あるいは『林檎が即日に貼ったがイチカがバイトの日のためすぐには見ておらず、翌日見た』と推察ができる。
しかし、林檎が七瀬六花との会話を終えた休み時間の後、翌日の放課後までに何も話すことはなかった、と考えると些かおかしいだろう。
4話時点では「クラス内でほとんど話さない」関係であったが、現在ではもっと仲が深まっている。ほとんど話さない関係が継続しているのなら後に話す必要もない……とも言えるかもしれないが、何も話さずに活動を終了した理由にはならない。


となると、林檎は活動の終了を『意図的に貼り紙で済ませた』のだ、と考えられる。
また、七瀬六花に恐喝されたまま「白石に理由を話すな、貼り紙とかで済ませろ」と誘導されたとかなら林檎の意志ではないが、それでも林檎が情報を断っているということになる。

意図して情報を断ったとなると、この一日の猶予の中、林檎はイチカに七瀬六花と何を話したかについて聞かれたとしても、真実を話さずにはぐらかしたのだと推察できる。
その理由…動機については、今回林檎が登場してない以上何も断定できない。
ただ推察するのなら、現在の関係について七瀬六花に咎められた以上、いままでカラダを目的としてきた罪悪感や後ろめたさを感じて伝えることもせずに身を引いた、という風に考えられるだろう。
しかし、絵を描く空間以外にもイチカと仲良くなっていた林檎が今更そのような思考のもとにそういう行動をするか?という疑問もあるため、一概に正しい推察とも言えない。
そう、今回林檎が登場していない限り何もわからないのだ。


また今回の七瀬六花の「いやもうやらん言ったのに昨日の今日でまた緊縛された可能性が!?」より、「やましいこと」に関してはこの会話が終わった後も思い違いが続いていて今回につながっているが、前回の終盤で林檎が「七瀬さん→秋映あかね」かもしれないと悟ったのち、この会話はどのように続いていったのかがまだ判明していない。

つまり、ストーリーの根幹を支えていた『林檎の「七瀬六花→秋映あかね,秋映あかね→七瀬ハチ,はかね」という勘違い』の問題が、今回の時系列ではもうすでに解消されている可能性があるのだ。

今回の時点では林檎が登場しないゆえに林檎から情報を得ることは不可能であるが、林檎と会話をした七瀬六花は今回登場している。
今回七瀬六花は、風呂に入ってから「私は昔からあかねの絵が大好きで」と、秋映との昔のエピソードを思い出している。このことより、七瀬六花は直近に秋映についての話をしたのでは?と推察できるのだ。
単なる思い違いで、本当に不意に秋映のことを思い出しただけだとしても七瀬六花らしいと言えるが、17話以上に深く思い出している姿を見ると、事前にきっかけがあったのかも…と憶測ができるのだ。
その場合のきっかけとなるのは、林檎との会話だろう。林檎との会話で秋映のことについて一頓着あったから、秋映のことを思い出した、と言える。

しかし、仮に会話したから思い出したとしても、前回まで載ってた「はあ!?!?」までの内容で打ち止めされたとしても秋映のことは十分話しており、一概に問題が解消したとは言い切れない。
このことは、あくまでの可能性の一つとして収めておく。
また、もしこの問題が解消しているのだとしたら、林檎がイチカに何も話さなかった理由に一躍加担しているのかもしれない。


そして、先日行われたコミックマーケット96で実際に若鶏にこみ先生と話した際、『どうして貼り紙だったのか』と尋ねたところ、「次回」分かると仰っていましたので…次回が楽しみですね。





「あんなに優しい先輩が林檎さんに何かを!?」の瞬間、イチカは何を考えたか

→「先輩が林檎さんJapanese Bondageをしたのかも」、……?????????


 

 
林檎から何も知らされず、美術準備室に貼ってあった貼り紙によって突然活動を終了され、愕然としたイチカ。


原因を「アレのせい」と、七瀬六花が林檎にストーキングをしていたことだと捉え、その理由を探っていった。そして、怪訝な表情を浮かべ「どうにかしないと……!」と思い立った。

その後、七瀬六花へと大量の着信を送っていった。





 ここでイチカが思考を巡らせていって、「あんなに優しい先輩が… …………」と、20話でのニッパーを持った七瀬六花を思い出している。そして、怪訝な表情になっている。


 この流れが示すのは、20話での出来事から起因している。

イチカが自ら縛ったJapanese Bondageを解くために七瀬六花からニッパーを借りて、その時に「むかし似たような事をしただけだよ…」と呟いた七瀬六花に対して、イチカは何とも言えない笑みを浮かべながら汗をかいて赤面していた。

この「似たような事」について、イチカが考えたのは、『先輩はJapanese Bondageをした、された経験がある』といったことであろう。よって赤面したのだ。いや、20話で自分からJapanese Bondageしておいて他人のJapanese Bondage経験に赤面するのはおかしくね?と思うが……


このシーンを思い出して表情を変えたとすると、「林檎さんに何かを!?」した、と考えた、それは何か……

……Japanese Bondageである。七瀬六花は林檎をストーキングして、Japanese Bondageしようとしていたのだ。
そしてこの解散が示す意味は、捕まったということ。林檎は今(?)七瀬六花に絶賛Japanese Bondageされている最中なのだ。

……そう考えたイチカは、「どうにかしないと……!」と思い立った。その後、七瀬六花へと大量の着信を送っていった。




……もちろん想像です。
しかし背景とこの表情を見れば、そういう風に考えているという推察が一番にたどり着けるであろう。

実際はこんなJapanese Bondageされている……まずい!!」だけの脳ではなく、どれだけ焦っているか、どれだけあの空間を大事にしてきたかが読み取れるが故にこのような奇行を起こしているんですよね。今後ともどこまで想いの強さが現れるかが楽しみです。




〇今回読んだうえで感じた点


5話の林檎の回想にて、私立の高校に志望を変えると母(小梅先生)に伝えた時の「…… ふむ…聞いた事無い所じゃないけど… ……」では、七瀬六花と秋映がその高校に進学する際に、21話の「絵は小梅さんのとこで描くのでいい」の通りに小梅先生に伝えられていたが、実際は高校で描き始めた→絵画教室には来なくなったことを疑問視?残念視?しているかもしれない、ととれる表情をしている。…たぶん。
また、縁もゆかりも馬の骨とも知らない高校ではなく七瀬六花と秋映が美術部を続けている高校ならばまあ……と進路変更を許したのかもしれない。

22話の「一番仲が良いと…昔は思っていた……っていうか」は、今回の回想による七瀬六花の解釈のタイミングで「昔は思っていた」に転換されていると考えられる。

・趣味が散漫になった七瀬六花が手に触れていた「ランジェリーデザインと歴史」より、本当に興味があるのは下着だということが改めて判明。
「私のこと何だと思ってんの!?」と一度は否定するが、4話の初登場の時点でランジェリーショップで働いていたり、6話の「何のために働いてるとおおお思ってんの」辺りではもう自覚しており、秋映も公認している。のちに14話にてななも公認する。

・今回4ページ目(100ページ目)では、七瀬六花と秋映の同級生として黒髪ショートの男子生徒が登場している。作中で明確に男性として出演している人物としては10話の七瀬家の父親以来であり、明確に男性として会話をした人物としてはこの男子生徒が初めてである。『ショタじゃない若干中性的な男子の出す女声』を体現してそう

 ・上と同じく4ページ目より、現在主要人物が通っている私立の女子高が、「公園の所」と記されている。鎌ケ谷や新京成電鉄沿線の公園、高校を探ったが、モデルとなった高校の断定はできなかった。「女子高」「公園の所」で近くを探ってみて、可能性があると思ったのは北総鉄道秋山駅近くの「聖徳大学附属女子高等学校」か。



 今回読んだうえでの疑問点

 
・秋映「始業式早々この教室を自分のテリトリーに…」、どの文章に繋がってるの?





 ………





 いや本当に…
 正直こういう作業、楽しすぎるのがいけない……()



 

今回、七瀬六花の感情がより顕著に表れていて読み進めるために興奮していたので記事にせざるをえなせんでした。発売して一週間、長くて何とか読める文章にまとめたのですが、実際は「あぁあぁぁああああ七瀬六花の感情……………………」「七瀬六花の独りよがり……………………うぁぁぁぁぁあ」とずっと呟いてばかりでした。


前回の予想と比べて「一人じゃないとあの絵は描けない」理由に「拒絶した」が関与していると考えていてそれが外れて驚いている分、じゃあ高校1年生の時でどうなってんの~~~っっ!!!と他のオリジンエピソードがただただ気になるばかりです。

また、貼り紙は本当に気になりますね……まさかこういった展開になるとは予測していなかった分、次回が本当に気になります。
 この記事を読んでいる放課後すとりっぷ読者の方にも、他にも異なった解釈を持っている方が居ましたら是非とも私に意見を投げ飛ばしに来てくださるとありがたいです。






 

  おまけ、いつも通り、読んだ上での『初見の感想』です。




・まあ、そうなるな
・青野林檎さぁ、口頭で言えよ!!!!!!!!普通に集まって話しゃいいやんお前ら!!
・危ない扉絵(定期)(普通(感覚麻痺)
・白石さんのブラクラこわ
・あぁ、あぁあぁあぁ……いやお前も悪いから!!!!!!!!!!!!!、!!!
・その苦い表情なんだよ……w
・七瀬六花!!!!!!!!!!さんのすらりとした肉体
・七瀬六花のオリジン!!!!!!!!!!!、
・「六花に似てきた」は!?
・七瀬六花の「秋映の描いた絵」に対する大きな執着…………
・ウッッッッ秋映の髪
・中学:1,2年次は別のクラス、3年で同じクラスになる
・お前も小梅さんと同じ考えかい
・さりげなく左手で秋映の髪に触れる七瀬六花
・この子、男子生徒か!!放課後すとりっぷで初めて男性に声がついた!!!
・秋映:中学3年生になっても、独り,あるいは絵画教室での空間でなければ描けなかった
・七瀬六花の友人ムーブ…………………🙏🙏🙏
・神
・はっ…
・「秋映あかねが絵を描くために必要な空間に、私は介入してもいいと勝手に思っていたけど、それは間違いだった?あかねの空間にとって、私は邪魔な存在なのか?」
・………………………………………
・すれ違い巨大感情百合アンソロジーじゃん……
・「私は別に描かなくても。あかねの絵が見られればいいかな 私が見たい世界は全部あかねのものだしさ」
・七瀬六花…七瀬六花…七瀬六花……
・仲良くなってからもずっと、「秋映が絵を描くこと」を第一に礎を持っていた。七瀬六花
・ななさん、まだ控えめ
・「ほんとうに? お姉ちゃんが やりたいの?」の七瀬六花の表情がヤバい
・下着が好きなんじゃん………
・お前がそう思ってるだけじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!11111
・白ァ!!!
・縛り納めとかそういうプレイって何!!?!?!?!?!!!!?発想が淫乱
・いや七瀬六花の想像な!!!!!!、!!!!

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