2019年6月16日日曜日

放課後すとりっぷ21話 考察,解説

 まんがタイムきらら2019年7月号(6月8日発売)に掲載された、放課後すとりっぷ 21話について自分が思った点を書き連ねていきます。
 今回はブログ記事として形にしていますが、基本的にツイッター(https://mobile.twitter.com/SpiraLmeyby)で垂れ流してることの延長線上だと思って見てください。

(注、基本的に七瀬六花→七瀬六花、秋映あかね秋映と書いています。他にもキャラの呼称がブレブレですがご容赦ください。また、発言者に応じてセリフの色を変えています。)


○「小梅先生」「小梅さん」について
林檎の母親、絵画教室の先生でほぼ確定


・19話(きらら2019年5月号)P35左、なな「りんごさんの絵はどこかひっかかるんだよね」「写真撮っておねえちゃんに見せてもいい?」…から今月号秋映に写真を見せて「小梅先生に似てる絵じゃない?」と発言していることから、七瀬姉妹と秋映が幼い頃から通っていた絵画教室の先生は林檎の母親である小梅先生であると推察できる。

・また、ななが林檎の絵と小梅先生の繋がりを明確にさせたい理由は、1話で「これはどなたの絵ですか!?」と突発的に林檎の絵に興味を持った発生原因を掴みたかったからだ、と推察できる。


○絵画教室の先生が「小梅さん」だと確定すると、今月号の秋映が回想で語っていた「うん、絵は小梅さんのとこで描くのでいい」という台詞と現状が背反している。
→高校に入ってから、周りの状況が変化した。その変化に乗じて、七瀬六花と秋映のすれ違いも溝が深まっていったと推察できる。


時間経過と出来事について、目立った要件を記していく。
・17話(きらら3月号)、七瀬姉妹と秋映あかねの出会い、思い出。触れ合おうとしても何も話さずに、周りに聞いても無口だという姿の秋映は、七瀬六花にとって「オトナっぽくてかっこよく見えた」。春休み明けの図工の宿題の絵に「すごい絵を描くんだ」と感激し、替え玉受験疑惑が起きても秋映の手を取って釈明した。秋映は「~~~ッ うるさいっ!!」と、六花に初めて声をかけた。

・今月号、『受験があって』「あれ 県立受けないんだ」…七瀬六花、秋映が中学3年生の頃。現在通っている高校へと進路を決めた秋映。5話の林檎,柚,みことが学校見学目的の文化祭で名前を出した『県立』と同じく、林檎の母親…小梅さんの母校である美術が有名?な高校で美術をやろうとは考えずに、今後も小梅先生のもとで絵を描いていくととれる発言をしていた。
七瀬六花は「私は別に、書かなくても。 あかねの絵が見られればいいかな」「私が見たい世界は全部あかねのものだしさ」と、素っぽい顔で話した。秋映はこの発言に疑問を持った。

・5話の林檎,柚,みことが学校見学に、現在主要キャラが通っている『私立』の文化祭に訪れた。文化祭での校門の飾り付け他、様々な展示がされている。そんな中、美術部の展示は「なんて主張の少ない……」と林檎が呟くほどに目立たないものだった。林檎は「小さい方」の展示を描いた「秋映あかね」の存在が気になり、突き動かされたように私立への進学を決める。
 また、みこと「大きい方はともかく」と、今月号のなな「でもお姉ちゃんヘタだよ?」から、「大きい方」はおそらく七瀬六花が描いたものだろうと推察できる。即ち、文化祭当時は七瀬六花もまだ絵を描いていたと思われる。

・6話、秋映の地の文に「私が拒絶したとは言え」「六花は、今年からぱったりと絵をやらなくなった」と記されており、七瀬六花は今年に入ってから絵を描いていないことが明言されている。また、「秋映は七瀬六花を拒絶した」という出来事があったと読み取れる。

・5話『次の春』…新入生の林檎が、美術部に入部届を出しに行ったが、秋映は受け取れなかった。「秋映さんの為にも、入部は諦めて…」と秋映は理由を語った。謝絶されてうなだれていた林檎の前に現れた七瀬六花は「えっ……と、部活をしに来たんだけど 美術部」と受け答えし、林檎の事情を聞いた。「学内企画のポスターとか、毎月色々で この美術部は忙しい… 好きな絵を描く暇があんまりない」と、美術部の現状を概説し、そして「それに、一人じゃないと描けないんだ あの絵は」と林檎を抱擁しながら囁いた。ついでに名前を勘違いされた。

・ストーリー開始時に至る。
・6話「久しぶりに来たと思ったら何しにきたのよ……」より、七瀬六花は暫く美術部自体にも顔を出していなかったようである。そのまま会話したのち、相合傘でぐっしょりになりながら帰宅。

・7話では「最近、あかねとこういう事無かったな…」と懐かしみつつ、ふれあった()。

・13話、林檎についての会話「犬にされる」発言。

・14話(きらら2018年12月号)では勘違いの連鎖(定期)により、秋映が七瀬六花に学校内で露出度が高いコルセットを披露。七瀬六花は「ン”ン”ーッ!?」と恍惚していた。そのままトイレの個室で二人きりでやることを済まし(外れた紐を戻し)た。

・17話、上記にあった回想の後、「あれから中学があって 受験があって 私は絵を描くのは諦めた」「描くことがいやになったわけじゃない」「そう決めたのは 私のため
 「(レンジ入れるまでは覚えてたのに)」、絵を描かなくなった理由を脳内で綴り示しており、その思いの強さが伺える。
 「おあ”ああぁ」あ”あ”あ”ぁ”「ぐわああ”!!」「わ”ーー~ッ」「ん”わぁ”ッ!!」奇行。
 六花が漫画を描く、と聞いた秋映は「(また絵を描いてくれるんだ うれしい)」と反応した。この秋映の反応に、六花は「(うっわ罪悪感で胃が壊れる 私はなんてことをしてしまったのか)」とそっぽを向いて渋い顔を見せた。

・20話(きらら5月号)、イチカは紐を切るために七瀬六花宅を訪ね、七瀬六花がドン引きしながらもニッパーを持っていたため切ることができた。イチカが六花にニッパーを持っていた理由を尋ねると、六花は「むかし似たような事をしただけだよ…」と回想を浮かべて愁意を帯びた表情を見せて呟いた。

 ……


 正直こういう作業、楽しすぎるのがいけない……()

 つまり、色々何か確執は起きてそうだけど、幼馴染だからか縁を断ち切ったわけでもなく現在も交流が深いと見れる。
 しかし絵を描くことについては、七瀬六花は現在もなお「諦めた」と向き合わない状況であり、秋映は七瀬六花に再び絵を描いて欲しい(六花と一緒に絵を描いてたあの空間を取り戻したい)と考えており、この心境の違いに関係性の軋みが生じているさまが見て取れる。


 これらの出来事から、伏せられている部分について、以下のようなストーリーラインを予想することができる。
 (注!以下の文は完全に私の想像なんで100%どころか40%も信用ありませんのでまるっきり鵜呑みなんかせずにテキトーに流し読んで下さい)

・七瀬六花はすごい絵を描く秋映の隣で一緒に絵を描いていたが、中学、高校へと段階を踏んでいくにつれて自分の描くもの以上に秋映が描く絵はとても秀逸に見えて、無意識のうちに自分の絵と比べて実力差を感じてしまう。そして、徐々に「秋映が描く絵が見れればそれでいい」という思想が目覚めてきていた。

・七瀬六花、秋映あかねは現在の『私立』の高校に進学。秋映は予定通り小梅先生のところで絵を描く予定だった。しかし、美術部の先生や既存部員(3年生?)が秋映の実力を買い、美術部への入部を熱望された。部員も少なく(もしかしたら部員がいない状態だったかもしれない)、七瀬六花と秋映は、秋映でもここなら静かに作業できそうだと判断して、入部した。七瀬六花も当然のように入部。

・美術部での活動は多く、学内企画のポスターや文化祭の展示などの仕事を、絵が上手い秋映が一任するようになり、苦労が増えていった。そんな中、七瀬六花には仕事を与えられず、それ以上に絵を描くことが少なくなっていた。秋映の描く絵や秋映自身の心労緩和を目的に、秋映を支えていくことが多くなった。この状況に秋映は「私に加担せずとも、六花と一緒に絵を描いていたかったのに」という心境を生み、居心地のわるさへと繋がっていった。

・仕事の多さか、居心地の悪さからかはわからないが、秋映は一時的にスランプになってしまった。そこで七瀬六花はまた支えようとするけど、この状態の秋映には逆効果で、秋映は七瀬六花に「(絵を描こうともしない今の)六花がいると、思うように描けない」「一人にして」と言い放ってしまう。

・七瀬六花は美術部にほとんど行かなくなり、秋映は美術部の仕事の絵を遅くとも完成されていき、沢山の作品を生み出していった。七瀬六花はその状況を見てほっとするのと同時に、「一人じゃないとあの絵は描けない」…七瀬六花が見たい世界は全部あかねの作品に詰まっていて、その絵を見たい、在り続けたいためには秋映を一人にしてあげることが重要だ…と解釈し、美術部で秋映と一緒に絵を描くことをやめた。それが秋映の絵を見ていたい七瀬六花のためでもあった(17話七瀬六花「そう決めたのは 私のため」)。

・次の春、入部希望である林檎の「秋映さんの絵が好きでココに入った」という発言に、秋映は七瀬六花に対して抱いた「居心地のわるさ」を再認識させるような雰囲気を感じて「秋映さんの為にも、入部は諦めて…」と発言して林檎を謝絶した。

・現在に至る。


 ……と、個人的な予想ではこうなったのですが、どうでしょうか?()
 個人的に要点として

・小梅先生のところでではなく、高校の美術部で絵を描いている理由
・「なんて自己主張の少ない…」文化祭の展示について
・秋映が七瀬六花に拒絶した物事、またその理由
・七瀬六花,秋映が揃って、秋映が「一人じゃないとあの絵は描けない」と発言している理由
・七瀬六花が『絵を描くのは諦めた』理由にある「私のため」の意味

等のポイントを掴んでおけば、予想が纏まってくると思います。


 っっっ……七瀬六花×秋映あかね関連について考察できることは以上!!
 七瀬六花と秋映あかねの間に何があったか、を明確にしたくて記事を書いていました。
 この文を読んでいる放課後すとりっぷ読者の方々ならもう既にある程度のストーリーラインを見つけているだろうと思っていますが、この文章がちょこっとでも参考になったのなら幸いです。また、「うはwwwwww俺の予想の方が全然合ってそうなんだがwwwこいつ節穴か?wwwwwwww」と、他にも異なった解釈を持っている方が居ましたら是非とも私に意見を投げ飛ばしに来てくたさるとありがたいです。








おまけ、以下、読んだ上での『感想』です。


・え、扉絵の秋映え、これ水着じゃないやろ……シャンプーハットを巻きつけ……え?
・にこみ先生のフェティズムが過ぎる!!
・七瀬六花は絵がヘタ。(辛辣)
・地味に…いや派手に乳が浮いてる…
・六花の漫画の手助けをしたい……秋映のムーブが愛おしすぎてぱねぇ
・青野林檎さんの秋映憧憬ムーブがオタクっぽくてたまらん……そら青野林檎が今ここに居る原点は秋映の絵なんだからこういうムーブして当然よね、青野林檎がこうやってイキイキしてるのが珍しくて可愛くて面白いぞ
・8P(114P)左1コマ目のななさんの谷間どっから割れとんねん
・秋映が七瀬六花の絵について「伝えたい」と感じた。これは互いに慰め合う未来が見れるかも……わっふるわっふる!!!(古)
・今回の特記すべき事項は何よりも垣間見せた七瀬六花の巨大感情()と、秋映との確執を描いていたシーン。エグい!!!!!!!!何この七瀬六花の表情!!!!!!!11それ素か???素なのか???素なら秋映第一主義の狂人と認定するぞ!!!!!!!!、!!!111
・一通り見てきた中で、コミックス1巻巻末の順位がもしかしたら感情の重さ順……ってのも考えられると思います!!!!!あ、勿論性欲順かもしれないしそこは諦めてないよ()

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